通信制高校を検討していると、「スクーリングって何?行かないと卒業できないの?」「人と会うのが苦手だから不安……」という声をよく耳にします。スクーリングとは、通信制高校で単位を取るために必要な対面授業のこと。本記事では、スクーリングの意味や回数、形式の種類から、参加が不安な人のための対処法までわかりやすく解説します。
通信制高校における「スクーリング」とは、普段自宅などで学習を進める生徒が、一定の頻度で学校や指定の場所に登校し、対面授業を受けることです。スクーリングは、単位認定の条件のひとつであり、原則すべての生徒が履修している科目に応じた回数を出席する必要があります。
オンラインコースに在籍している場合でも、多くの学校では年に数回のスクーリングが必須とされています。そのため、まったく登校しなくてよいというケースは少ないです。
スクーリングには主に以下のような目的があります。
スクーリングは学習面だけでなく、生活面のフォローアップや社会性の育成にも重要です。生徒の不安や疑問に直接応えてもらえる、貴重な時間でもあります。
スクーリングの回数は、履修している教科や科目ごとに異なります。また、高校の運営方針によってもスクーリングの回数は異なるため、自分に合った高校を選ぶことが大切です。
なお、単位を取得するにあたってスクーリングだけでなく、定められた数のレポートも提出する必要があります。
多くの通信制高校では、各地に設置されたキャンパスや学習センターがあり、そこへ定期的に通う形でスクーリングを行います。通学している校舎であれば比較的自宅から通いやすく、慣れた環境で学習ができるのがメリットです。
遠方に住んでいて校舎に通えない場合、学校が用意した地域ごとの指定会場でスクーリングが受けられることもあります。ホテルの会議室や市民センターなど、指定会場はさまざまです。
年に数回、泊まり込みで集中的に授業を受ける合宿形式のスクーリングもあります。短期間で必要な出席日数を満たせることから、遠方に住んでいる場合や、人との接触に不安を抱えている場合も参加しやすいでしょう。
「人と会うのが怖い」「知らない場所に行くのが不安」といった理由でスクーリングを避けたい場合もあるかもしれません。そういった場合には、以下のような対処法があります。
短期間で集中して授業を受けられる合宿形式なら、登校日数を抑えられる場合が多いです。朝の登校の負担も少なく、人との関わりも限られるため、不安を軽減できるでしょう。
通信制高校によっては、スクーリングをオンラインで実施している場合があります。自宅にいながらスクーリングが完了するため、人との接触に不安がある方におすすめです。ただし実技科目など、履修科目によっては会場へ足を運ばなければならない場合もあります。
スクーリングの人数が少なければ、その分プレッシャーも軽減されやすいもの。個別指導形式や少人数クラスを採用している学校を選ぶことで、参加しやすくなる可能性があります。
通信制高校によっては、保護者と一緒に参加できるスクーリングを実施しているところもあります。付き添いがあることで、1人で参加するよりも心理的な負担が軽減され、不安感が和らぐケースも多いでしょう。
多くの学校では、私服での参加が認められています。ただし学校によってルールが異なるので、事前に確認しておきましょう。
筆記用具や教科書、ノートは基本的に必要です。また、体育の授業がある場合などは、運動できる服装と靴が必要なこともあります。事前に案内される持ち物リストをチェックしておきましょう。
スクーリングに遅刻してしまうと、単位取得に影響することもあります。やむを得ない事情がある場合は、事前に学校に連絡して対応を相談しましょう。
本記事では、通信制高校のスクーリングの目的や参加回数、開催形式などを解説しました。またスクーリングが不安な場合も、参加方法や形式を工夫することで負担を少なく参加できます。本記事を参考に、自分に合ったスクーリングを見つけてみてください!