発達障害がある方やその保護者の方は、なるべく負担がかからず無理なく高校生活を送れる学校はどこか学校選びに不安や悩みを抱えているのではないでしょうか。
そういったか方は学校選びの選択肢に通信制高校も入れてはいかがでしょうか。通信制高校の中には、発達障害がある生徒が無理なく勉強に集中できるようサポート体制が充実した学校があります。
本記事では、発達障害へのサポートがある通信制高校選びのポイントやサポート体制に優れた通信制高校をご紹介いたします。
通信制高校が発達障害のある生徒へのサポートが強いのは、どのような理由からでしょうか。
発達障害がある生徒が安心して学校生活を送り、高校卒業に必要な学習をしていくには学校側の理解が必要不可欠です。そもそも発達障害と一言で言っても、生徒それぞれが異なる問題を抱えています。
知的能力の発達には問題がないのに特定の学習だけ理解や修得が難しい学習障害、集中力が続かず、落ち着きがなく作業する際にミスが多くなってしまうADHD、他人の気持ちを読み取るのが苦手で特定の何かにだけ強い執着や関心を示すことが多い自閉スペクトラム症など様々です。
発達障害と一括りでまとめることなく、どの生徒にどんな問題があり、どのような対応をすれば良いか学校全体で発達障害について理解し十分な対応ができるよう体制作りが取られていることが重要です。
毎日、通学し学校側が決めたカリキュラムに従って授業が進められ、その内容を理解しているか、していないかに関係なく授業が進んでいく全日制高校に対し、通信制高校はどの教科・科目から学ぶか生徒自身が決めることができます。
単位を取得するにはレポート提出と添削、一定数のスクーリング(通学)が必要ですが、自分の勉強が進んでいる、遅れているなど周囲の生徒と比べる必要がないので心理的な負担が少なく学習できるのも通信制高校の魅力の1つです。
自分のペースで勉強することができれば学習意欲も湧きやすく、勉強に集中できる環境になります。心理的負担の軽減、学習意欲の維持・増加が期待できるのも通信制高校のメリットと言えます。
発達障害がある生徒が学びやすいサポート体制が整っている学校には、どのような特徴があるでしょうか。学校選びのポイントについてご紹介します。
自分で好きな教科・科目を選んで勉強を進めることができるのが通信制高校の特徴ですが、学習レベルは個人差があるので進捗や理解度にも個人差が生じます。生徒それぞれに合わせた個別サポートや少人数制指導を行っている学校も多くありますが、発達障害の生徒に対応した内容がある個別サポートがあるかどうかは別の話です。
発達障害について理解した上での個別サポートがなければ意味がありません。苦手な部分をカバーし、得意な分野をさらに伸ばせるようなサポート体制がカリキュラムや先生の知識、カウンセラーによるサポートが得られるかも学校を選ぶ際に確認するポイントです。
心理士やカウンセラーが常駐しているかどうかも学校選びの際に確認するべき大切なポイントです。発達障害が原因で過去にいじめなどを受け、心に傷を負った生徒は少なくないでしょう。その辛さや悩み、抱えるストレスを理解し、親身に相談に乗ってくれる人物の存在は大きなものです。
スクールカウンセラーがいることで学習意欲に良い変化を与えるきっかけになるかもしれません。
また、学校によっては生徒だけでなく、保護者の方の相談にも対応している学校もあります。
カバー範囲に保護者の方も含まれていれば、保護者の方の精神的負担の抑制やお子様との接し方に理解が深まることもあります。スクールカウンセラーの有無についても確認をしましょう。
発達障害がある生徒の中には、集中力を高く維持して何かに取り組める、記憶力が秀でているなどの特徴を持っている場合があります。これらの特徴を活かして得意分野や興味のある分野を専門的に学ぶ環境が整っている学校についても学校選びのポイントにしましょう。
通信制高校の中には、高校卒業資格取得に必要な必修科目以外に様々な専門分野を学ぶことができる学校も多くあります。
興味ある分野の知識や技術を習得し、資格を取得するなどして将来の仕事につなげることができるよう各学校のホームページを確認するだけでなく、資料請求や説明会を行っている学校もあります。将来を見据えた最適と思える学校選びをしましょう。
発達障害へのサポート体制が整った通信制高校10校をご紹介いたします。学校選びのご参考にして頂ければ幸いです。
年1~2回・3~5日間、高野山本校へ集中してスクーリングを行うため、通学の負担を減らして勉強や自分の好きなことに集中することができます。有名大学への合格実績が多数あることも、こちらの学校の特徴です。
https://chsevent.com/archives/schooldata/12340
生徒の「やってみたい」「夢をかなえたい」という気持ちを受け止め専門分野の知識を学べる10のコースがあり、心の専門家のケアを受けられる体制も整えられています。
こちらは京都府在住の方のみを対象とした狭域制の通信制高校ですので、ご注意ください。
https://chsevent.com/archives/schooldata/11863
計15の専門コースには、通学に不安がある生徒向けのコースも用意され、家庭訪問などのサポートによって卒業率92%という高い実績を誇っています。ただし、入学は京都・大阪・滋賀・兵庫・奈良・福井に在住の方に限定されています。
https://chsevent.com/archives/schooldata/12377
人間関係などで悩んで不登校になった生徒に改めて学習し、高校卒業資格を取得できるよう指導・教育体制が整えられています。スクールカウンセラーのカウンセリングも自由に受けられメンタルサポート体制も充実しています。
https://chsevent.com/archives/schooldata/12365
全コースで中学校の勉強を学び直せる講座があり、生徒に合わせた学習サポートを受けることができます。カウンセリングルームの設置など、学習面以外のサポート体制もあり安心した学校生活を送ることができます。
https://chsevent.com/archives/schooldata/11935
創立75年以上の岡崎学園が様々なニーズに応えるために2020年に設立した通信制高校です。
登校スタイルも柔軟で週2~4日、午前のみや午後からなど選ぶことができ、通年型・学年型なども自由に選択できます。
資格試験やカウンセリングなどのサポートも充実しています。
https://chsevent.com/archives/schooldata/11935
1956年に設立、幼稚園から小・中・高校や専修学校までを併設する学校法人です。
スポーツの競合校としても有名で2022年は、女子サッカー部が全国大会に優勝しています。
体験型学習に力を入れており、「グループディスカッション」や「プレゼンテーション」、「職場体験」や「校外学習」などが充実していることが特徴です。
https://chsevent.com/archives/schooldata/11941
プロスポーツ選手を目指す人や難関大を志望する人など様々な生徒がいる学校です。
そのため”自学自習”をサポートする柔軟な教育システムが採用されており、通常の科目以外にも「総合的探究」の講座を設け、各自の興味・関心・進路に応じて幅広く学ぶことができます。
https://chsevent.com/archives/schooldata/11893
学校になじめないことを理由に将来を諦めないよう少人数指導で生徒一人一人をサポートする宮崎県にある完全個室の全寮制、単位制全日制の学校です。24もの姉妹校が海外にあり、国際感覚を磨くこともできます。
https://chsevent.com/archives/schooldata/11961
キリスト教の教えに基づき生きる力を養う北海道の通信制高校です。生徒の7割以上が不登校を経験しているため、理解し合える仲間と出会えます。卒業生の約30%が大学。短大・専門への進学は30~40%と進学率の高さも特徴です。
https://chsevent.com/archives/schooldata/11963
発達障害がある場合、全日制高校より自分のペースで学べる通信制高校の方が無理なく勉強に集中できますが、学校が発達障害について理解し、本人に負担をかけず能力を伸ばせる学習ができるよう学習サポート・メンタルサポートの環境が整っている学校であることが重要です。
今回、ご紹介した10校は発達障害がある生徒が無理なく学校生活を過ごし卒業資格だけでなく、進学・就職など進路の選択肢を広げることができるサポート体制が整えられています。
通信制高校へ行こうでは定期的に合同個別相談会を開催しています。それぞれの学校の特徴について、より詳細に知りたいとお考えの皆様のご参加をお待ちしております。