子どもからのSOSサインを見逃さず不登校を未然に防ぐ対策や不登校になった際に長期化させない対策を紹介します。親にとって不登校の子どもへの対応は難しいもの。本記事では、不登校の原因や専門家のサポートを受ける方法までまとめています。不登校対策の全体像を把握し、実践していけば子どもの未来を明るくするための手がかりになるでしょう。
不登校の原因は子どもによって異なりますが、主に以下の要因(※)が挙げられます。
学校生活 |
これらの要因が複合的に絡み合って不登校につながることも多いため、子どもの状況をていねいに見極め、適切なサポートをすることが大切です
不登校の対策方法は以下のとおりです。ここからはそれぞれのポイントを解説します。
子どもの活躍の場を設ける |
不登校対策として子どもの活躍の場を設けることは、子どもの自己肯定感を高め、社会性を育む上で大切です。具体的な例は以下のとおりです。
趣味や特技の発揮 |
小さな目標達成の経験を通じて、社会とのつながりを感じられることもあります。学校以外の場所で子どもが自己実現できる機会を提供し、復学を支援しましょう。
不登校の兆候を見逃さないためには、子どもの日常生活や学校生活における微妙な変化に気づく必要があります。
主な兆候として以下のような兆候が挙げられます。
登校渋りの増加 |
上記の変化に早期に気づき、適切な対応をとれば、不登校の予防や早期対応につながる可能性が高まります。親や教師が子どもの様子を注意深く観察し、変化に気づいたら、子どもとの対話を大切にしましょう。
不登校の対策を始める前に、状況や原因を正確に把握する必要があります。子どもの様子をよく観察し、不登校のきっかけとなった出来ごとや、不登校が継続している理由が何かを探っていきましょう。
状況把握の際に大切なポイントは以下のとおりです。
子どもとの対話を大切にする |
また、担任の先生や学校のカウンセラーとも連携し、学校での様子や専門家の見解も参考にして、より正確な状況把握につなげて行きましょう。
不登校の対策には、学校やフリースクールとの連携が欠かせません。学校側と定期的に情報交換をおこない、子どもの状況や学校の対応方針を共有しましょう。
担任の先生や養護教諭、スクールカウンセラーなど、複数の関係者と協力体制を築くことも大切ですが、フリースクールの利用もおすすめです。フリースクールでは、個々の子どもに合わせた柔軟な学習支援や心のケアが受けられます。
学校復帰を目指す場合も、フリースクールでの経験が自信につながるケースもあるため、子どもの状況に応じて、適切な支援の場を選択し、連携を深めていきましょう。
復学を目指す際、長期的な視点でのサポートが大切です。子どもの気持ちに寄り添いながら、無理のないペースで学習習慣を取り戻していきます。
学習習慣を取り戻す際は、家庭学習や通信教育などのオンライン学習を活用して学力を維持や向上を図りましょう。同時に、規則正しい生活リズムの確立や、趣味や運動を通じた心身のリフレッシュも大切です。
復学への不安を和らげるため、本人の同意のうえで段階的な登校(保健室登校や別室登校など)を試みるのも効果的です。
不登校の子どもを持つ親が知っておきたい対策やサポート内容は以下のとおりです。
子どもの状況や不登校の原因を正確に把握する |
家庭学習やオンライン学習を活用すれば、学力の維持・向上が期待できます。子どもに合わせた柔軟な学習支援や心のケアが受けられるようにサポートしましょう。
新学期を迎える季節や夏休み明けの時期は、急に生活スタイルが変わることで不安に感じる子どもは少なくありません。ここでは4月と9月の学期始まりに向けた不登校のこどもへのサポート対策を紹介します。
新学期は不登校の子どもにとって不安を感じる時期です。4月の新学期に向けた対策は以下のとおりです。
子どもの気持ちに寄り添う |
子どもの興味関心を生かした活動を取り入れ、学校生活に前向きな気持ちを持てるよう支援しましょう。学校と連携して、段階的な登校計画を立てるのもおすすめです。
夏休み明けは、生活リズムの乱れから不登校になるリスクが高まる時期です。9月の新学期に向けた対策は以下のとおり。
学校行事や補習へ参加する |
夏休み中から規則正しい生活リズムを維持するのもポイントです。子どもの気持ちに寄り添いながら、無理のないペースで新学期に向けた準備を進めていきましょう。
本記事では不登校対策や親が知っておきたい支援対策について解説しました。親にとって不登校の子どもへの対応は難しく感じられるかもしれませんが、正しい対策やコミュニケーションを心がければ未然に不登校を防げたり、不登校を長期化させずに済んだりできるかもしれません。不登校の兆候を見つけたら、まずはしっかりと寄り添ってあげることが大切です。