不登校の方に知ってほしい通信制高校について

公開日: 2022年6月7日 更新日: 2022年6月7日

 

学校生活は常に楽しいとは限りません。
同級生や先生との人間関係。勉強へのストレスや体調不良によって不登校になってしまうことは珍しいことではありません。文部科学省の調査でも不登校者数は年々、増加傾向にあることが報告されています。
この記事では不登校の現状や、不登校に悩む生徒の受け皿となる通信制高校の特徴などについて、ご紹介いたします。通信制高校へ進学・編入を検討されている保護者の方に参考としていただければ幸いです。

不登校とは

学校に行かない=不登校と即、判断される訳ではありません。
不登校の実情について確認していきましょう。

”不登校の定義”

文部科学省の定義によると、不登校とは以下のようなものになります。

「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」

上記の文言は文部科学省「不登校の現状に関する知識」から引用したものです。この文部科学省の定義に沿って考えると年間欠席日数が30日未満や学校を休んでいなくても保健室登校をしている・病気が原因で学校に通うことができない生徒などは不登校には該当しないということになります。文部科学省が示した定義は、不登校の実態を反映しているとは言い切れないようです。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/futoukou/03070701/002.pdf

”小中学校では不登校生徒数が増加傾向にある”

令和2年度の調査によると、不登校と判断された生徒数は小中合わせて196,127人。前年度の181,272人より14,855人。8.2%ほど増加しています。同調査で不登校の生徒は8年連続で増加傾向となっており、上記の不登校の生徒のうち55%近い生徒が90日以上、学校を欠席していることも判明しています。ただし、これらの数値はご説明した文部科学省の定義に沿ったものなので、不登校の生徒は実際にはもっと多いのではないかと考えられます。

不登校の理由は様々ですが、新型コロナによる学校や家庭環境の変化も影響しています。登校日数が減ったことで、いじめや暴力行為は減少していますが同時に友達と会う・学ぶ機会も減少し、生活リズムに狂いが生じたことが原因として考えられています。

https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

15・17P参照 

”高校での不登校は留年や中退になることも”

高校生の長期欠席者は80,527人。この内、不登校は43,051人。これは高校在籍者数の1.4%にあたります。
この他に中途退学者は34,965人。在籍者数の1.1%にあたります。法律で定められてはいませんが、全日制高校の多くは総出席日数の3分の2以上、出席しないと進級が認められず留年となります。

学校によって総出席日数は異なりますが年間60~65日以上、欠席すると必要出席日数の条件を満たせない可能性があり、必要出席日数を満たしても勉強についていけず、テストの結果が悪ければ進級・卒業できずに留年することになり、そのことが中途退学をする理由になることもあれば、不登校になる前に退学を選択することもあり、高校生の不登校者数も調査よりも多い可能性があります。

https://www.mext.go.jp/content/20211007-mxt_jidou01-100002753_1.pdf

5・9P参照

通信制高校の特徴

通信制高校は不登校の生徒の受け皿と言われることがあります。それは通信制高校の仕組みが関係しています。通信制高校は全日制高校とどんな違いがあるのか特徴について解説いたします。

”通信制高校は通学日数を自分で選べる

まず、通信制高校は毎日、通学する必要はありません。
学校教育法で一定数のスクーリング(通学)が必要と定められているため、1日も通学しないで卒業できる学校はありませんが、学校や選択するコースによって週1日や1年間で数日の通学で済む学校はあります。生徒が通学日数を選択できない全日制高校より、通信制高校の方が不登校の生徒に向いていると言われる理由は通学日数を生徒が選べるためです。

公立の通信制高校よりも私立の方が、通学日数を少なくすることができます。可能な限り、通学日数を抑えたいと考えているなら、私立の通信制高校から通学日数が少なくて済む学校やコースを探してみるといいでしょう。

”通信制高校は不登校の生徒へのサポート体制が充実している”

不登校の経験があると学力に自信がなく、高校をちゃんと卒業できるか不安に感じている生徒は少なくありません。そんな不安を解消して勉強に集中できるよう通信制高校の中には、先生の訪問指導やインターネットなどを活用して生徒の学力に合わせた学習サポートが充実した学校があります。

学習面だけでなく、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーが常駐し、定期的にカウンセリングを受けることができる学校もあります。生徒の悩みや不安に真摯に耳を傾けることで、安心して学校生活を過ごせるようサポートし、中には保護者のカウンセリングも行っている学校もあり、通信制高校は不登校の生徒に対するサポート体制が充実しているのも通信制高校の特徴です。

”不登校など自分と似た境遇の生徒に会える”

メンタルケアが充実している学校だと、自然と不登校を経験した生徒が多くなります。
そういった学校だと、自分と似た境遇の生徒と出会える確率が高くなります。話し合っていくうちにお互いに似た境遇であることが分かれば、打ち解けやすくなりお互いの辛さや苦しさが分かり合える友達を作ることができます。

不登校になった理由が違っても、不登校の辛さ・苦しさを知っている者同士なら、相手のことをバカにするといったことはしないはずです。一緒に勉強したり、将来の目標について話すことができる気の許せる友達ができれば、それまで苦痛に感じていた学校への苦手意識も少しずつかもしれませんが無くなっていくでしょう。

不登校に悩まないためにできることを考える

お子さんが不登校になってしまった場合、どんな対応欧をすべきか悩まれる親御さんは少なくないでしょう。正しい対応法についてご紹介いたします。

”学校や先生に相談する”

学校の先生の多くは不登校の生徒に対応した経験があるはずです。その経験からどんな対応法があるのか相談してみましょう。学校でのお子さんについては先生の方が詳しいため、相談してみることは大切です。しかし、不登校の理由は色々あります。もし、いじめが不登校の原因だと先生がいじめをしている生徒に注意をしても、それで解決するとは限りません。バレないように陰湿になる可能性があり、逆恨みしていじめが悪化する可能性があります。

た、いじめが原因だと、いじめの事実を認めず対応してくれない学校・先生もいるため、不登校の理由によっては学校の先生ではなく学校外の公的な相談窓口や外部機関に相談するのも方法の1つです。

”公的な相談窓口や外部の機関を活用する”

親や先生では解決が難しい場合は、公的な相談窓口や外部機関の手を借りることで解決につながることがあります。電話をかけた所在地の教育委員会の相談窓口につながる文部科学省の「24時子供SOSダイヤル」、18歳までの子供の相談窓口となる「チャイルドライン」法務局が管轄するいじめや家庭内暴力といった相談を受け付けている「子どもの人権110番」など相談窓口は複数あります。

この他に、ソーシャルワーカーやスクールカウンセラーにも相談してみましょう。子供と親。両方の相談に乗ってくれるはずです。自治体によっては子育て相談窓口があり、必要なら専門機関への紹介をしてくれるので、これら相談窓口や外部機関を利用してみましょう。

”保護者は深刻に捉えすぎず子どもの気持ちに寄り添う”

子供が不登校になってしまったら、親としては不安になるでしょうが無理に解決しようとするのは危険です。仮に親自身が不登校の経験があり、自分が不登校から抜け出した方法を子供にしても、それが子供に合っているかは分かりません。逆に悪化する恐れがあります。子供のために親としてできることをしたいと考える気持ちは分かりますが、不登校で一番辛いのはお子さん本人です。いじめなど人間関係が原因で不登校になり、その上、親まで信用できなくなれば解決はどんどん遠のいてしまいます。

早く解決したいという焦りや気持ちがあっても、まずは子供に寄り添い、本人がどうしたいと考えているのか子供の気持ちを最優先にすることを忘れないでください。

まとめ

子供が不登校になってしまうと不安や焦りを感じるかと思いますが、無理に解決しようとすると逆効果になる恐れがあるので、ご紹介した相談窓口や外部機関などを頼ることも大切です。それらを利用しても解決が難しいなら、環境を変えることを考えてみましょう。通信制高校なら、小中学校・全日制高校より通学日数が少なく済むのでお子さんへの負担を減らして、勉強できる環境を作ることができます。

当サイトがご紹介する通信制高校にはメンタル・学力サポートが充実した不登校の生徒へのサポート体制が整った学校が数多くあります。通信制高校でも進学・就職に不利になることはありません。お子さんにとって最良の環境を作る選択肢として、通信制高校をご検討ください。