通信制高校は少なくても年に数日、通学する必要があります。その際「どんな服装で行けばいいんだろう?」と、悩むことはないでしょうか。通信制高校は服装が自由なことが多いので、好きな服を着ていけばいいのでは?と、思うかもしれませんが、授業はともかく入学式や卒業式などの学校行事の服装について困ることがあるかもしれません。
今回は、通信制高校の服装について解説いたします。
服装に悩まれている方はこの記事を参考にして服選びをしていただければ幸いです。
服装が自由なことが多い通信制高校でも制服が用意されていることがあります。
登校には制服を着ないといけないのでしょうか?通信制高校の制服について見ていきましょう。
通信制高校は高校によって、制服が用意されていることがあります。しかし、制服着用が校則で決められている全日制高校と違い、登校するのに制服・私服どちらでも問題ありません。制服がいらないと思うのであれば、購入しなくても構いません。公立の通信制高校の場合、そもそも制服自体がない高校がほとんどです。
「少しでも登校が楽しいと思えるように」という理由で制服を用意している学校もありますが、着ていく服を選ぶのが面倒だから。デザインが気に入ったから制服で登校する。このような理由でも、制服は着たくないから私服で登校する。など、生徒各自の考えに委ねられているので服装が問題になることはまずありません。
制服は夏服と冬服で若干のデザインや色が違うだけで基本的に1種類が基本と言えますが、通信制高校の中には複数のデザインの制服を用意し、好きなデザインの制服を選べる高校があります。気に入れば、制服全種類を購入して気分次第で着回すことも可能です。
複数のデザインから選べる高校の他に、有名ブランドや人気イラストレーターが制服をプロデュース・デザインした高校もあります。制服をそのまま着ることも、私服と組み合わせてアレンジした自分だけのオリジナル制服にすることも可能なので通信制高校の制服は「着ることが義務」ではなく「着たくなる制服」になるよう自由度が高いことも通信制高校の制服の特徴です。
服装が自由なことが多い通信制高校ですが、校則も全日制高校と比べると厳しくありません。
全日制高校ではアルバイト禁止または許可制。髪型や髪色、靴下の色まで校則で細かく決められていることがあります。しかし、通信制高校は成人して働きながら通っている生徒もいるので、アルバイトをするのに許可を得る必要はなく、髪や服装に関しても特に規定するような校則がないのがほとんどです。
勘違いしてはいけないのが校則で禁止されていないからと、何をしてもいいということではありません。
未成年の生徒が飲酒や喫煙をすれば、法律違反になるので高校側からも指導やペナルティーがあるはずです。一般常識に沿った行動を心掛けましょう。
通学する際の服装は制服・私服どちらでも構いませんが、入学式などの行事にどんな服装をすればいいか困りますよね。制服を持っていれば制服を着れば問題ありませんが制服がない場合、どんな服装がいいでしょうか。
普段の登校時の服装は自由ですが、入学式や卒業式などの行事の服装はどのようにすべきでしょうか。
通信制高校は入学式や卒業式などの行事でも、服装を指定されることはほとんどありませんが、フォーマルな服装であるスーツが相応しい服装と言えます。式の終了後に記念写真を撮ることもありますし、スーツは学校行事以外に冠婚葬祭や高校卒業時の進学・就職面接でも必要になります。学校行事の他に進学・就職面接どちらでも使うには、黒・グレー・ネイビーのいずれかの色で無地のスーツが無難です。このようにスーツは持っていて損になることはないので、1着は用意しておくといいでしょう。
スーツには当然、ワイシャツ・ネクタイ・革靴で合わせます。
ワイシャツは色付きでも構いませんが進学・就職面接でも使用するなら、白いワイシャツとネクタイはスーツの色に合わせたシンプルなデザインのものにしましょう。靴は黒や茶色、ベルトも私服に使っているものではデザインが合わないのでスーツに合うものにしましょう。
これらを参考に自分で選んでもいいですし、スーツを購入した際に店員さんに聞けば、スーツに合うワイシャツ・ネクタイ・ベルトを選んでもらえるので面倒なら店員さんに聞いて揃えてもらいましょう。
女子も男子同様にスーツが無難でスカートタイプのスーツがおすすめです。
男子同様、女子も冠婚葬祭や面接にも使えるようにスーツの色は黒・グレー・ネイビーなどの色を選ぶと良いでしょう。靴もスーツに合わせたデザインと色を選びましょう。女子のシャツやブラウスも白が基本ですが、薄い色合いのピンクやブルーのシャツ・ブラウスでも華やかさや爽やかな印象になるので学校行事で着ても問題ありません。
スーツの下に着るシャツやブラウスの選択肢の幅は男子よりも広いのが女子の服装の特徴です。
服装に目がいきがちですが髪型や髪色、アクセサリーにも気を配りましょう。いくら髪型や髪色が自由な高校だとしても、派手な髪型や明るすぎる髪色、目立つアクセサリーだと浮いてしまいます。
制服なら、浮くことはないかもしれませんが、黒やグレーなどのスーツを着ているのに髪型が派手で明るい髪色や目立つアクセサリーをしている姿を想像してみてください。ちぐはぐな見た目になり、オシャレのつもりが違和感のある見た目になってしまいます。入学式や卒業式など、その場の雰囲気に合わせた髪型・髪色・アクセサリーを心掛けましょう。
高校入試の面接の服装は、中学校の制服か高校に通っていたのであれば、その高校の制服を着用するのが一般的です。もし、どうしても制服は着たくなければ私服でも構いませんが、その際はジャケットに襟付きシャツ、パンツまたはスカートという服装がおすすめです。面接は誠実な印象を与えることが重要です。トレーナーとジーンズといった普段着のような服装だと、面接官に良い印象を与えるのが難しくなります。服装にこだわるのは入学後にして、入試時の面接では好印象を与えられるよう服装を整えましょう。
服装が自由だと「登校する時の服選びが面倒」と、思う人もいるでしょうが、服装が自由だとメリットの方が多くあります。
制服を購入する場合、少なくとも5万円前後の費用がかかります。ブランドの制服だと、これ以上の費用がかかることがあるので制服着用の義務がなく不要と思うなら制服を買わなくても問題ありません。また、通信制高校にも体育などの授業がありますが、体操着の指定はほとんどなく動きやすい服装であればいいので、体操着も買わずに済みます。授業料などの学費は国や自治体の補助金の対象ですが、制服や体操着などの服装にかかる費用は補助金の対象外です。
全日制高校では制服も体操着も指定されたものを着用する義務があるため、購入しない訳にはいきません。
このような服装にかかる費用を抑えることができるのが服装自由のメリットの1つです。
通信制高校では午前・午後のどちらかだけ授業を行うことがあり、授業時間も全日制高校と比べて短いので空いた時間にアルバイトや芸能・音楽・スポーツなど学業以外に専念していることに時間を使うことがあります。
一般的に授業が行われている日中に制服を着て歩いていると、学校をさぼっているのではないかと近所の人に勘違いされたり、警察官に声をかけられることがあります。事情を説明すれば警察官も納得してくれますが、その説明に時間がかかり気疲れもしてしまいます。
私服で通学していれば周りの目を気にする必要がなく、学校をさぼっていると誤解されて警察官に声をかけられる可能性も低くなるので、これも服装自由のメリットと言えます。
制服があるのは高校までなので、制服を着たいという人もいれば制服ではなく私服を着ていたいと思う人、色々な考えの人がいるかと思います。通信制高校は服装が自由なことが多いので、どちらの考えの人も服装で悩むことなく高校生活を過ごすことができるでしょう。どんな制服があるのか。服装は自由なのかなど資料請求やホームページで確認することもできますが、説明会で直接、聞いてみた方が分かりやすいでしょう。
通信制高校へ行こうでは合同個別相談会を定期的に開催しています。学校の選び方に関する講演や学校ごとのPR講演会も行っております。
服装に関することだけでなく、自分に合う学校を見つけたいとお考えでしたら、お気軽にご来場ください。