通信制高校の入学式への準備ってどんなことがあるの?

公開日: 2022年5月24日 更新日: 2022年6月7日

 

通信制高校で高校生活を始めるのに最初に迎える学校行事が入学式です。
中学校の入学式は制服を着て参加するのが一般的かと思いますが、服装が自由なことが多い通信制高校はどんな服装で参加すればいいのか、何を持っていけばいいのか。

そもそも、参加しないといけないのかと色々な疑問を持つかもしれません。この記事では、通信制高校の入学式について解説します。不安なく入学式に参加できるよう是非、参考になさってください。

通信制高校の入学式とは

通信制高校の入学式について確認してみましょう。

“通信制高校にも入学式はある”

規模は全日制高校よりも小さくなりますが、通信制高校でも入学式を行っている学校は珍しくありません。
入学式の規模が小さい理由は、通信制高校の多くは体育館などの施設を備えていることがあまり多くないためです。そのため、通信制高校の入学式は区民会館や市民会館などの施設を利用して行われます。 

“年に二回実施される”

入学式は全日制高校と同じ四月に行われるのが一般的です。
通信制高校の入学式が全日制高校と大きく異なるのは年に二回行われる学校が少なくないことです。
通信制高校は高校中退者や進路が決まらないまま中学校を卒業した者に一年待たずに高校に入学できるよう四月と十月に入学できる機会を設けているため、年に二回、入学式が行われます。 

“当日の大まかな流れ”

入学式当日の流れは小中学校の入学式とあまり違いはありません。
校長先生のお話に始まり、次に在校生の代表者が学校生活や行事についてお祝いの言葉とともに話をしてくれます。

最後に新入生代表が挨拶を行います。
学校側が新入生の中から代表者を選びますが、もし選ばれた場合は一生に一度あるかないかの貴重な経験なので受けてみましょう。 

“他キャンパスの生徒と会う機会になる”

通信制高校は全日制高校のように同じ校舎に生徒全員が通学する訳ではありません。
同じ通信制高校の同級生でもキャンパスが複数あると会うことがない・会う頻度が少ないことがあります。
入学式は同じ地区のキャンパス合同で行うこともあるので、普段は会う機会が少ない同級生と会えるため、参加してみるのもいいかもしれません。 

入学式の服装・持ち物について 

通信制高校の入学式の特徴・当日の流れに続いて、服装や持ち物について確認してみましょう。
制服がない学校が多い通信制高校の入学式は、どのような服装で出席するといいのでしょうか。

“男女ともにスーツがおすすめ”

入学式などの行事は男女ともに黒やグレーなど落ち着いた色合いのスーツがおすすめです。
私服で参加しても問題ありませんが私服もスーツ同様、落ち着いた色合いで体に合うサイズの服で身だしなみを整えましょう。

入学式や卒業式は厳かな雰囲気の場です。明るい色合いやダボっとした服装では場違いな格好になってしまうのでTPOに合わせた服装を心掛けましょう。

”男子生徒のおすすめのアイテム”

スーツに合わせるなら白無地のYシャツにしましょう。シワがあると清潔感を損なうので、アイロンがけを忘れずに行いましょう。ネクタイはスーツに合わせた色のもので柄は無地が無難です。

靴と靴下は黒を基調にしたものでベルトもスーツに合う色とデザインのものを選びましょう。
スーツも含め全て進学・就職面接でも使用できるので一式揃えておくといいかもしれません。 

”女子生徒におすすめのアイテム”

女子の服装も黒を基調としたスーツでパンツかスカート、好きな方で構いません。
黒系のスーツは進学・就職面接の他に冠婚葬祭にも使えます。
シャツは男子同様、白無地。ピンクなど淡い色合いやリボンやフリルといったワンポイントがあるデザインのものでも問題ありません。
足元はスーツに合わせて靴下ではなくストッキングを。靴もパンプスにしてスーツに合わせましょう。

”服装や髪型で気を付けたいこと気を付けたいこと”

服装は、ご説明したように明るすぎる色合いとサイズ感が合うことを意識することが大切です。
髪については、なるべく派手な髪型や髪色は控え、アクセサリー類も控えましょう。スーツを着ていて、アクセサリーが派手だと浮くというよりも合わないので身に付けない方が無難です。通信制高校はこれらについて校則で禁止されることは、ほとんどありませんが場の雰囲気に合わせた身だしなみが重要です。

”親族の服装は”

通信制高校の入学式には新入生の保護者も参加します。入学式の主役である生徒が黒やグレーといった落ち着いた色合いの服装をしているのに、その保護者が派手な服装をしていると違和感があります。
保護者の方も黒やグレーなどの落ち着いた色合いのスーツを着用し入学式に参加しましょう。ベージュなどの薄い色合いでも落ち着いた印象を与えるので問題ありません。 

入学式は参加必須なのかどうか 

知らない人と過ごす入学式への参加に抵抗がある方もいるかもしれませんが、参加は必須なのでしょうか?

”自由参加だが卒業の単位になることがある”

通信制高校の入学式は基本的に参加自由です。そのため、欠席しても良いのですが学校によっては入学式が卒業に必要な特別活動に該当する場合があります。特別活動は体育祭や文化祭などがあるので、そちらに参加すればいいのですが可能であれば入学式も単位の一つと考えて出席することをおすすめします。

”学校へ行けなくなった生徒への配慮が行き届いており心配する必要はない” 

入学式は単位になる可能性があるので、できれば参加すべきですが通信制高校には人間関係のトラブルから集団行動に抵抗がある生徒も入学します。そのような生徒に参加を強制することがないよう、入学式が単位の一つでも他の行事でカバーできるよう配慮がされているので心配する必要はありません。

オープンキャンパスや学校説明会に参加しよう 

通信制高校と一言で言っても、学校ごとの特徴は様々です。
特徴を知るためにもオープンキャンパス学校説明会に参加してみましょう。

”パンフレットだけでは分からないこともある”

ホームページやパンフレットなどを確認することである程度、学校について知ることはできますが詳細を知るためにもオープンキャンパスや学校説明会に参加して、学校の雰囲気を自分の目で確認してみましょう。写真と実物では印象が異なることは多々あります。スクーリング(通学)する際の通学ルートの確認などもできるので、気になる学校があれば積極的にオープンキャンパスや学校説明会に参加してみましょう。

”分からないことがあれば教員に質問しよう”

オープンキャンパスや学校説明会に参加するメリットは直接、質問することができることです。ホームページやパンフレットに掲載されている内容は一方通行な情報なので「これは、どうなっているだろう?」という疑問を解消できないことがあります。

オープンキャンパスや学校説明会に参加すれば教員に直接質問できるので、疑問を解消して本当に自分に合う学校か確認することができます。

まとめ 

入学式は新たな学校生活のスタートとなる行事です。しかし、通信制高校には様々な悩みを持った生徒も入学してきます。人が集まる入学式などの行事への参加に抵抗がある生徒もいるので、通信制高校の入学式は強制ではありません。無理に参加する必要はないので心配する必要はありません。

入学式の参加が自由なのか、そもそも入学式自体あるのか知るにはご紹介したようにオープンキャンパスや学校説明会に参加して、その他の気になることも含めて聞いてみましょう。

通信制高校へ行こうでも、定期的に合同個別相談会を開催しております。
学校の雰囲気や疑問を解消して、自分やお子様に合う学校を見つけるためにも皆様のご参加を心よりお待ちしております。