中学生が学校に行きたくない理由とは?原因や対処法を紹介

公開日: 2025年8月1日 更新日: 2025年8月1日

中学生の子どもを持つ親御さんの中には、「学校に行きたがらない」という悩みを抱えている方もいることでしょう。突然子どもが学校に行きたくなくなると、焦ってしまうことは無理もありません。

 

本記事では、中学生が学校に行きたくない理由を紹介します。また、不登校の原因や対処法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

中学生が学校に行きたくない理由

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中学生を持つ親御さんからすると、子どもが突然学校に行きたくなくなると単純に学校で嫌なことがあったのではないかと心配することでしょう。よくあるケースとしては、いじめを想像するかもしれません。

 

しかし文部科学省の令和2年度不登校児童生徒の実態調査で、中学生が最初に学校に行きづらいと感じ始めたきっかけを割合を算出したところ、先生のことが約28%、身体の不調が約33%、友達のことが約26%というように、さまざまな要因があることが明らかになりました。

このようなことから中学生が学校に行きたくない理由は、個人によって異なることがいえます。

※“文部科学省 公式HP”参照

 

人間関係で悩みを抱えている

 

中学生が学校に行きたがらない代表的な理由の1つが、人間関係による悩みです。中学生の人間関係の悩みといえば、友だちとのけんかやいじめなどが挙げられるでしょう。

 

しかし友だち関係のみならず、先生との距離感や部活動での先輩後輩との上下関係なども加わるため、小学生よりも人間関係の複雑さで疲弊しやすくなります。

授業についていけない

 

小学校の授業とは異なり、中学生に上がると授業の難易度やスピードが上がります。元から勉強できる子であれば授業は問題ないですが、進学とともについていけなくなると周囲に置いてかれているような感覚を感じるかもしれません。

生活環境の変化

 

小学校から中学校に上がる際、学校生活は一気に変化します。授業はもちろんのこと、制服の着用や校則の厳しさ、部活動などさまざまな部分で変化するので、これまでの学校生活にギャップを感じやすくなるでしょう。

睡眠不足や疲れ

 

学校に行きたくない中学生の中には、睡眠不足や疲れなどの悩みを抱えているケースもあります。

 

休みであれば十分な休息が取れますが、学校がある日は朝早くに起床し登校しなければなりません。とくに朝練がある生徒は、なおさらより早く起床する必要があるでしょう。

 

また睡眠不足や疲れの要因には、遅くまでスマートフォンやゲームを操作したり、授業についていくために夜更かしで勉強したりすることも考えられます。

 

このような生活習慣の乱れが続くと、学校に行くモチベーションの低下にもつながりやすくなるでしょう。

なんとなく行きたくない・めんどくさい

 

これといった明確な理由がなく、「なんとなく行きたくない」「めんどくさい」というような理由で学校に行きたがらない中学生もいます。このような理由からついつい叱ってしまう親御さんもいることでしょう。

 

しかし、「なんとなく行きたくない」「めんどくさい」というような理由には複雑な事情が隠れているかもしれません。

 

家庭環境に問題がある

 

中学生が学校に行きたがらない理由には、家庭環境に問題があるケースも少なくありません。

 

例えば親同士のけんかや兄弟同士での人間関係のトラブルなど、家庭内でストレスを感じてしまうと、子どもは心に余裕が持てず学校に通うのが憂鬱に思いやすくなります。

 

中学生が学校に行かなくなった時の親の対応方法

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万が一子どもが学校に行かなくなると、どのように対処するべきなのか分からなくなる方もいることでしょう。スクールカウンセラーや心理士などに相談するのも1つの手段ですが、親御さんでもできる範囲から対処することが可能です。

 

ここからは、中学生が学校に行かなくなった時の親の対応方法を紹介します。

 

子どもの話を受け入れる

 

中学生が学校に行かなくなった際に心がけることは、子どもの話を素直に受け入れることです。アドバイスや反論をすることなく聞いてあげることで、子どもは気が休まりやすくなります。

 

最初のうちは学校に行きたくなくなった理由をいわなくても、落ち着いたころに理由を話してくれるかもしれません。

辛いときは休んでよいことを伝える

 

中学生が学校に行かなくなった際は、無理に学校に行かせず休ませてあげましょう。「登校する」という選択肢が1つしかないと、子どもによってはプレッシャーを感じ学校に対する憂鬱感を感じやすくなるでしょう。

 

しかし、「休む」という選択肢を与えることで、子どもも心の余裕が持ちやすくなります。

生活習慣を整える

 

中学生が不登校になった原因には、生活習慣の乱れも珍しくありません。早めに就寝させたり、決まった時間に食事を取らせたりと生活リズムを整えることで、元気に学校に通うきっかけ作りにもなります。

 

学校以外の選択肢を増やす

 

学校に通うのが難しい状況であれば、ほかの選択肢を増やすのも1つの手段です。フリースクールや学習塾、習い事の教室、教育支援センターなど選択肢は豊富にあり、自分の居場所を作れます。

 

とくにフリースクールや学習塾などは学校の出席にカウントされる場合もあるため、登校が難しい子どもにとってはぴったりでしょう。

 

また施設によっては同じような悩みを抱えている子どもが通っているケースもあります。お互いの悩みを共有することで、気持ちが楽になるかもしれません。

段階的に学校に行けるようにする

 

少しずつ学校に通えるようにしたい場合には、段階的に行いましょう。心理学ではスモールステップと呼ばれる方法で、目的達成のためのプログラムとして多くの場面で活用されています。

 

例えば、玄関、玄関外、通学路、校門、保健室というように小さな成功体験を積み重ねることで、学校復帰に近づきやすくなります。たとえ途中で断念しても責めずに、1歩ずつ成功を積み重ねた際はほめてあげましょう。

カウンセラーや学校の先生の相談する

 

もし状況が変わらず対処方法が見つからない場合には、カウンセラーや学校の先生に相談するのがおすすめです。

 

カウンセラーや学校の先生のなかには、不登校や引きこもりの生徒の相談に乗ってきた方もいるので、具体的なアドバイスを提示してくれます。子どもとの接し方で困ったことや気になる点があれば、気軽に相談しましょう。

 

学校に行きたくなった子どもに取ってはいけないNG行動

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子どもが学校に行きたがらないと、親御さんの多くは焦ってしまうことでしょう。しかし焦りから来る行動によっては、ますます学校に行きたくなくなる可能性もあるため対処には注意が必要です。

 

学校に行きたくなった子どもに取ってはいけないNG行動には、どのようなものがあるのか紹介します。

 

無理に学校に行かせる

 

「とにかく学校に行きなさい」というように、無理やり学校に行かせるのはおすすめできません。根本的な悩みが解決されていない状態で無理に学校に行かせようとすると、不登校や引きこもりなどの状況が深刻化する可能性があります。

 

本人が学校に行きたがらない素振りを見せている間は、様子を見るのが望ましいです。

 

𠮟りつける

 

子どものためにと思って、叱りつける方もいることでしょう。しかし事情も知らずに子どもを叱りつけてしまうと、「話を聞いてくれない」「わかってもらえない」と親に対する不信感が募りやすくなります。

 

明日は行けそうと聞く

 

子どもに気を遣うことから、「明日は学校に行けそう」と声をかける方もいることでしょう。しかし、このような優しい気遣いも、子どもにとっては「明日学校に行かなければならない」とプレッシャーを感じやすくなります。

 

【Q&A】中学生が学校に行きたくないことに関する疑問

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中学生が学校に行きたくないことで、よくある疑問点をまとめました。もし子どものみならず、周囲の中学生でも学校に行きたくない子どもがいれば参考にしてみてください。

 

Q. 友達が学校に行きたくないと言っているときはどうしますか?

 

仲のよい友達が学校に来なくなると、「一緒に学校に行こうよ」「どうして学校に来てくれないの」と言葉をかけたくなるでしょう。しかし、このような言葉がけは本人を追い詰めてしまう可能性があります。

 

本人を追い詰めずにサポートする際は、普段通り接するのがおすすめです。例えば、動画や漫画の話で盛り上がったり、一緒にゲームで遊んだり、学校であった話題を話してみたりするなど、何気ない日常会話で本人は気が休まりやすくなります。

 

接し方次第では、もしかしたら学校に行きたくなるきっかけにつながるかもしれません。

 

Q. 学校に行きたくない中学生に親がしてあげることは何ですか?

  • 子どもの話を聞く
  • 休んでよいことを伝える
  • 子どもの生活習慣を整える
  • 本人が学校に行きたい意思を見せた際に、段階的に登校できるようサポートする
  • 学校以外(習い事やフリースクールなど)の選択肢を増やす

 

Q. 不登校でも中学校を卒業できますか?

 

中学校は義務教育となるため、不登校による出席日数が足りなくても卒業は可能です。しかし私立中学校だと留年扱いになったり、高校受験を受ける場合に出席日数が足らず内申点で不利が生じたりする可能性があります。

 

中学校卒業後の進路で困らないためにも、親御さんはできる範囲から子どもをサポートしましょう。

 

中学生が徐々に学校に行けるようサポートしよう

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本記事では、中学生が学校に行きたくない理由を紹介しました。子どもが突然学校に行かなくなる要因には、学校生活の変化や人間関係などさまざまな原因が考えられます。

 

複雑に要因が絡み合っているケースもあるため、子どもの中には行きたくない理由が整理できていないことも少なくありません。万が一子どもが学校に行きたくなくなった場合には、無理にいかせようとせず話を聞いたうえでサポートすることが重要です。

 

子どもが学校に行かなくなった場合でも、親としてできることからサポートしましょう。