通信制高校は全日制高校と違い、通学する頻度を自分で決められることができるものの一定の日数は通学する必要があるため、自宅や勤務先から近いことが理想です。今回、ご紹介するのは愛知県内にある通信制高校とサポート校です。どの学校にもそれぞれ特徴があるので愛知県もしくは近隣の県に自宅がある方やお勤め先がある方にご自身に合うと思われる学校を記事でご紹介する学校から見つけていただければ幸いです。
愛知県内(名古屋)に通信制高校はどのくらいあるのでしょうか。
2020年現在、愛知県内の公立の通信制高校として愛知県立旭陵高校(狭域制)と愛知県立刈谷東高校(広域制)の2校があります。この他に私立校が4校。広域制のルネサンス豊田高校。狭域制では、愛知産業大学工業高校、愛知産業大学三河高校、菊花高校の3校があります。
広域制とは学校がある都道府県以外に住所や勤務地がある方でも入学可能な学校のことを指し、狭域制とは学校のある都道府県と隣接する都道府県に住所または勤務地がある方のみ入学資格がある学校のことです。通信制高校は必ず広域・狭域のどちらかに分かれています。狭域制は入学条件があるので学校選びの際に広域制と狭域制どちらなのか各学校のホームページなどから確認をしましょう。
通信制高校がある都道府県以外に住所・勤務地あっても入学可能な広域制高校の場合、通学が難しい生徒にも均等に学習や通学ができるよう学習拠点となるサテライト施設と呼ばれる施設があります。サテライト施設とは、自校の施設以外に協力校、技能連携校、サポート校などの総称です。
愛知県内にサテライト施設がある高校として、飛鳥未来高等学校、NHK学園高等学校、科学技術学園高等学校、鹿島学園高等学校、さくら国際高等学校、松陰高等学校、駿台甲府高等学校、精華学園高等学校、星槎国際高等学校、日本ウエルネス高等学校、屋久島おおぞら高等学校、緑誠蘭高等学校など12校があります。
愛知県(名古屋)にある通信制高校をご紹介しましたが、その中で編集部がおすすめする通信制高校4校を特徴と共にご紹介いたします。
飛鳥未来高等学校は大学と専門学校を全国60か所以上で運営している学校法人三幸学園が母体となっています。飛鳥未来高校は自分に合う通学スタイルが選べ、制服・私服どちらでも登校可能です。専門性が高いコースもあるので、高校卒業資格だけでなく在学中に資格取得も可能です。姉妹校の施設も利用できるので、他校ではできない授業も行えます。
飛鳥未来高校の特徴は進路決定率の高さです。文科省の調査で2019年度の公立・私立の通信制高校卒業者の進路決定率は平均67.7%とされています。対して、飛鳥未来高校の進路決定率は95.2%と大きな差をつけています。これは姉妹校の専門学校・短大・大学があるため、他校と比べ進学が有利であることが挙げられます。
上記の飛鳥未来高等学校の姉妹校で2017年4月に開校した新しい学校で愛知県には名古屋キャンパスがあります。飛鳥未来高校との違いは、受講可能なコースの一部が異なることと姉妹校の専門学校の科目が飛鳥未来きずな高校では単位になることです。内容は医療事務・福祉・美容など様々でキャンパスによって異なるため、学校案内の確認または資料請求を行って詳細を確認することをおすすめします。飛鳥未来高校と同じく、卒業生の進路決定率は95.2%。学費は両校とも同じです。高校卒業後、専門学校や大学などに進学も考えられているのであれば、それぞれの学校の特徴を調べて、自分に合う学校を確認してみましょう。
“飛鳥未来高校”と”飛鳥未来きずな高校”の違いを詳しく説明 (new-schoooool.jp)
KADOKAWAとドワンゴが創ったことで知られるN高等学校は2021年9月現在、姉妹校のS高等学校と合計で20,603名の生徒が通う生徒数日本一の高校です。ネットコース・通学コース・オンライン通学コース・通学プログラミングコースの4つがあり、卒業生には東大・京大・早稲田・慶応義塾・明治などの有名大学や医大に進学された方もいらっしゃいます。国内だけでなく海外の大学に進学された方もいるため、2016年4月開校と歴史はまだ浅いものの十分な実績を残しています。プログラミングコースではドワンゴのトップエンジニアが授業を行うなど、最新のプログラミングが学べるなど各コースいずれも高いクオリティの授業を受けられるのが魅力です。
週3日通学する通学コースもありますが、年間に必要とされる登校日数が最短4日程も可能で、保護者の方も参加できる親子スクリーニングや成人されている方はお仕事などの都合も考慮した日程を組むことも可能です。代々木アニメーション学院や美容系専門学校と連携したコースも用意されており、高校卒業資格だけでなく専門分野に特化した技術や知識を習得することも可能です。この他に日本で初めて開講されたeスポーツコースや自宅にいながらオンラインで学べるK-POPコースなどもあり、学ぶことができる選択肢の多さがルネサンス豊田高等学校の特徴です。
文科省の2016年度の調査で全日制高校の中途退学者は1.0%、通信制高校は5.6%とされています。通信制高校は自分に合わせて勉強ができますが、必要単位の取得には自己管理能力が必要です。退学理由は様々ですが、自己管理の難しさや独学になりやすい点も退学理由と考えられます。サポート校は学校ではなく塾のような立ち位置なので、サポート校に通うだけでは高校卒業資格は取得できません。通信制高校に入学しサポート校に通うことで独学になりやすい学習面と精神面・生活面のサポートを受けることで挫折せず卒業を目指せます。編集部がおすすめする愛知県内のサポート校4校をご紹介します。
通信制高校のさくら国際高等学校の連携校になっており、つくし学園は名古屋丸の内と津島に学習センターを備えています。つくし学園は学習面のサポートだけではなく、独自の取り組みとして人間関係に悩み、不登校などになられた方が社会と関りを持って生きていくことができるよう、しぜん農学校や寮を設立しています。
農学校や寮生活で自然や農家の方々と触れ合うことで協調性を育み、農業に関する知識を深めるだけでなく自立できる姿勢・考えを持てるよう様々なプログラムが用意されています。
トライ式高等学院は家庭教師のトライを運営するトライグループのサポート校で愛知県内に5か所のキャンパスを備えています。塾や家庭教師の分野で高い実績を誇るトライグループが運営を行っているため、学校課題で分からないことや卒業後、進学する生徒の受験対策以外に通信制高校に多い美容や音楽など専門性が高い分野にも対応できる専門講師がいるため、生徒一人一人に寄り添い目標や夢を実現するための体制が整えられています。部活動やハワイ留学。他にも学校行事もあり、学習面だけでなく生活面のサポート体制も充実しているのが特徴です。
スターシャル学院は愛知県内に現在5か所。現在、開講されている教室も含めると今後、愛知県内に10か所以上の教室が開講の予定がされているため、お住まいや職場から近いところへ通いやすいという特徴があります。通学コースでは5~10名の少人数制を採用することで、生徒一人一人に手厚いサポートができる体制が取られている他に個別指導も可能です。講師が生徒の自宅に通いリラックスした環境で指導を受けられる家庭教師コースなどスターシャル学院では7つのコースが用意されており、選択肢の多さが魅力です。
志学高等学院のこだわりは生徒の個性を育むという点です。十人十色という言葉があるように一見、似ているように見えても人はそれぞれ背景や考え。得手不得手は異なります。生徒それぞれが将来、個性を失うことなく発揮できるよう様々な職業分野で活躍されている方や外国籍の方、芸術分野の方を講師として招き、生徒個々に合うきめ細やかな指導・教育を行うことで集団に埋没せず、自身の可能性を高めることができるのが特徴です。また、栄駅・矢場町駅から徒歩5分ほどの好立地に教室があり、教室以外に個人学習スペースもあるなど、通いやすさと学びやすさが両立しています。
愛知県内の通信制高校と編集部がおすすめする通信制高校・サポート校をご紹介いたしました。通信制高校にはそれぞれに独自のコースがあるため、どのコースが自分に合うのか調べれば調べるほど迷ってしまうかもしれません。通信制高校は自宅学習が基本ですので無理せず学習することができるか。通学できる範囲に学校が無い場合、サポート校などの学習施設が自宅や職場の近くにあるかなども学校を選ぶ際に考慮することも大切です。通信制高校へ行こうでは全国各地で説明会を実施しており、名古屋での説明かも実施しています。「調べたけれど分からない」「もう少し詳しく知りたい」このようなことがあれば、説明会でご遠慮なくご質問ください。