通信制高校で友達はできる?

公開日: 2022年6月7日 更新日: 2022年6月7日

 

通信制高校は全日制高校と比べて登校頻度が少なく、授業形態も異なるので他の生徒と接する機会が少ないので、友達を作るのが難しそうなイメージがありませんか?通信制高校の学校生活はイメージしにくいので、このような心配や不安があるかもしれません。しかし、登校頻度や授業形態が全日制と異なっても、友達を作ることは可能です。

今回は通信制高校での友達の作り方について解説いたします。
高校生活の中で友達を作りたいとお考えの方、必見です。

 

通信制高校でももちろん友達はできる

結論から言うと、通信制高校でも友達を作ることはもちろん可能です。
友達を作るには、どのようなことを意識すべきか見ていきましょう。

”あなたと同じように友達ができるか悩んでいる人は多い”

最初に友達を作ることができるか悩んでいる人はあなただけではありません。他の人も同じように仲良くなれる相手がいるか心配や不安を持っているはずです。友達を作るには、話しかけることが重要です。席が隣の子などに挨拶をして授業の感想や学校・先生の印象など当たり障りのないことを聞いてみましょう。会話が弾んだら、趣味のことなどプライベートなことを聞いて距離を縮めていきましょう。 

知らない相手に声をかけるのは人によってはかなり勇気がいる行為ですが、声をかけられるのを待つより、自分から話しかけた方が友達を作るチャンスは広がります。話の内容に興味を持った他の生徒が会話に参加してくることもあるので、勇気を持ってまずは話しかけてみましょう。

”高校選びを考える”

友達を作ることを高校生活の中で重視しているのであれば、高校選びから考えましょう。
スクーリング(通学)は高校やコースによって異なります。全日制高校のように毎日スクーリングがあると、クラスメイトと話す機会が自然と増えて友達を作るチャンスも広がります。

スクーリング日数自体は少なくても合宿形式だと数日間、朝から晩まで一緒に過ごすため、短期間で距離を縮めることができます。修学旅行などの学校行事が多い高校だと、行事の中で仲良くなれるチャンスがあります。また、通信制高校の中には専門分野を学べる高校があります。目指すことが同じ相手とは打ち解けやすくなります。友達作りを重視するなら、これらを意識した高校選びをしましょう。専門的なコースであれば共通の目的がある人が多く、スクーリングが多い学校なら話す機会が増えるため友達もできやすいです。

”気負いしなくても大丈夫”

友達作りで心掛けるのは気負わないことです。入学して間もない時期は人間関係ができる前なので友達を作りやすい時期ですが、友達を作ろうという気持ちが先行して、相手に気に入られるために本来の自分ではない姿で接して友達ができたとしても、その友達の前では演じた姿であり続けなければいけません。それでは、せっかくできた友達と過ごしても楽しいとは思えず、逆に苦しく感じるかもしれません。

友達を作る際に大切なのは、自分らしさを大切にすることです。相手の顔色を常に気にするような関係では友達とは言えません。素の自分を受け入れて仲良くなってくれる人は必ずいます。自分を偽らず、自然体で友達を作りましょう。 

友達を作る機会はいろいろ

友達を作る機会は沢山あります。
ご紹介する3つの機会は人と話す機会が多いので、友達を作るきっかけになります。

”スクーリングや授業の間などに”

通信制高校は卒業要件を満たす必修授業の他に選択授業も用意されています。同じ授業を受けることが多いよく顔を見る人に声をかけてみましょう。選択授業も同じものを受けているなら授業に関すること以外にも共通する話題が見つけやすいかもしれません。休憩時間や移動中に話しかけてみましょう。先ほどご説明しましたが合宿形式のスクーリングは、友達を作りやすい環境です。

知らない人と寝泊まりすることに抵抗がある人もいるでしょうが、寝食を共にしていれば自然と挨拶をするようになります。挨拶をしあう関係になったら、勉強のことや普段は何をしているかなど少しずつ話していくことで距離を縮めることができます。もしも、この人とは話が合わないと感じたら、無理に関係を持つ必要はありません。スクーリングの頻度が低ければ顔を合わせる回数も少ないので、その後、関わることがなくなっても気にする必要はありません。

”学校行事や部活に参加する”

通信制高校は自宅学習を中心に規定回数のスクーリングだけと思われている方もいるかもしれませんが、高校卒業には3年間で30単位の特別活動の単位の修得が必要です。特別活動とは体育祭・文化祭・遠足・修学旅行・ボランティア活動・ホームルームなどの学校行事を指します。これらの学校行事は高校生活の楽しい思い出の1つです。楽しい時間を一緒に過ごすことで話す機会も自然と増え、距離が縮まり友達になりやすくなります。 

学校行事に運営側として参加してみるのもおすすめです。会場の設営などの準備に携わり一緒に行動している人との間には仲間意識が生まれます。行事の楽しさと運営の大変さを共有できる人とは友達になりやすいでしょう。 学校行事の他に部活動も友達を作るきっかけになります。

好きなことが同じ者同士は、話が弾みやすいので仲が良くなるのも早くなりますし、大会などに参加すると同じ目標を持つことになるので、部活でも仲間意識が強まり強い絆を持った友達を作ることができます。

学外でも友達を作る機会はある”

通信制高校は自由に使える時間が多いので、アルバイトをする人は珍しくありません。シフトに入る日数や時間を多く取ることができるので、友達を作る機会も増えます。また、通信制高校の生徒が3年間で卒業できるよう学習面などのサポートを行うサポート校でも学外の人と知り合う機会があります。違う高校に通っていても、同じ高校生同士なので友達が作りやすい環境と言えます。 

アルバイト先やサポート校以外にオンラインゲームなどのネット上のコミュニティを活用して友達を作ることもできます。同じゲームやコミュニティにいる人は興味があることが同じなので、すぐに友達になれるでしょう。ただし、ネット上で知り合った人と実際に会うのは注意が必要です。顔や年齢、性別が分からないから仲良くなれることもありますが、それらが分からない相手だからこそトラブルに発展することもあります。

ネット上で仲が良くても、現実の世界では細心の注意が必要です。
「良い人だろう」という前提で会うのは避けましょう。

友達関係で悩みすぎる必要はない

楽しい高校生活を過ごすためにも友達を作りたいと思うことは良いことですが、友達が作れないと悩むことはありません。

”無理に友達を作ろうとする必要はない”

友達がいない・少ないことに焦る必要はありません。
通信制高校は全日制高校のように毎日、クラスメイトと顔を合わせる訳ではないので、そもそも友達を作りづらい環境です。それは他の生徒も同じです。お昼ご飯を一緒に食べる相手がいないことに悩むことも、休憩時間に1人でいると浮いてしまうのでは?と、不安になる必要もありません。

クラスメイト同士が仲良くしている姿を見て、焦って友達を作っても、それは本当の友達とは言えないかもしれません。 友達は多いから良い・少ないと悪いと数を競うものではありません。
気心が知れた友達が1人いれば良い。または1人で過ごすことの方が落ち着くと思うなら無理に友達を作る必要はありません。 

卒業後にも友達を作る機会は多くある”

高校時代に友達ができなくても卒業後に友達を作る機会が沢山あります。進学・就職すると出会う人の数が高校時代よりも多くなります。そうなると人間関係が広がり、気が合う人と知り合える機会が増えていきます。大学のサークルで仲の良い友達ができることはよくあることですし、就職して同じ会社の同僚や取引先の人などと仕事以外の交流を持つこともあります。

 人と出会うきっかけはどこにあるか分かりません。
高校時代に友達ができなかったから、その後も友達ができないなんてことはありません。
進学・就職で視野が広がり、自分とは合わないと思っていたタイプの人と友達になることもあるので、友達を作ろうと焦る必要は全くありません。 

まとめ

通信制高校はスクーリングの頻度が毎日通学する全日制高校と比べて少ないことが一般的なので、友達を作りにくい環境であることは間違いありません。しかし、通信制高校でも友達ができた人は沢山います。学校内だけなく学校以外のアルバイト先やサポート校、オンライン上にも友達を作る機会があります。もちろん、1人で過ごす方が良いと思うなら、無理に友達を作る必要はありません。

友達を作るかどうかはあなた自身が決めることです。友達が欲しいと考えているなら、一歩踏み出す勇気が必要です。友達が欲しいと考えている人は、あなただけではないはずです。気になった人に勇気を持って話しかけてみましょう。その勇気が友達を作るきっかけとなるはずです。