通信制高校ってどんな学校?評判は?

公開日: 2022年9月2日 更新日: 2022年9月2日

 

通信制高校に進学を検討している場合、周りに通っている人・通っていた経験がある人があまりいないことが多いので、どんな学校生活を過ごし、どんな生徒がいるのか学校の雰囲気、卒業後の進路の選択肢は全日制高校と差があるのかなど、気になることが沢山あるかと思います。今回は通信制高校がどんな学校なのか、通信制高校の特徴、全日制高校にはないメリットなどをご紹介いたします。
学校選びの参考にしていただければ幸いです。

通信制高校とはどのような学校か 

通信制高校の存在は知っていても、どんな学校なのか詳しく知らないという方が多いのではないでしょうか。
通信制高校とは、どのような学校なのか特徴を解説いたします。

“学年制でなく単位制である”

全日制高校は学年制といって学年ごとに取得単位が決められ、生徒はそれに従って学習します。出席日数と定期試験などの成績が基準を上回らず、1つでも単位の取得ができないと翌年、同じ学年に留まって同じ教科・科目の単位を取得しなければいけない留年となります。

これに対して、通信制高校の多くは単位制を採用しています。
取得単位数は全日制高校と同じ74単位ですが、1年ごとにどの単位を取得しないといけないといった決まりはなく、どの単位から取得するか生徒が決めることができます。また、1年生、2年生といった学年の概念も通信制高校にはありません。 

“自宅学習という選択肢がある”

通信制高校は学校や選択コースにもよりますが、小中学校や全日制高校のように毎日、通学する必要はありません。通信制高校の学習方法は基本的に自宅学習です。教科書や教材を基に自宅や図書館、高校の学費とは別に費用がかかりますがサポート校という学習サポート施設で学習することもできます。

自宅学習は、クラスメイトと自分の成績や学習の進捗を比べることがないので焦らず、自分のペースで学習できるというメリットがありますが、サボろうと思えばいつでもサボれてしまうので3年間で卒業するには自己管理能力が必要です。

“卒業資格は全日制と変わらない”

通信制・全日制・定時制、どの高校も74単位の取得と3年以上、在籍することが卒業要件であり、学校教育法でも、それぞれの高校は採用している制度が異なるだけで高校卒業資格に違いはありません。
この制度の高校卒業者は進学・就職で優遇されるということもないので、心配する必要はありません。

“どんな生徒がいるか”

通信制高校には様々な人が生徒として在籍しています。
最も多いと言われているのが全日制高校からの編入者で勉強についていけない・人間関係などの悩みで不登校になってしまった人が、サポート体制が整っていることが多い通信制高校に編入してきます。

この他に、社会人として働いているが高校卒業資格を取得したい人、芸能活動やスポーツなど学業以外に専念したいことがある人、全日制高校にはない医療や美容など専門分野に関する知識や技術を高校卒業資格と一緒に学びたい人など、様々な人が生徒として在籍しています。

“カウンセラーが設置されている”

ご説明したように通信制高校には様々な生徒が在籍し、不登校の生徒や発達障害の生徒もいることが珍しくありません。通信制高校すべてではありませんが、生徒の様々な悩みに対応できるようスクールカウンセラーが常駐または定期的に学校に訪問、先生が資格を取得していることもあります。不安や心配事を相談できる相手がいないままだと、また不登校に戻ってしまう可能性があります。そのようなことがないようにスクールカウンセラーが生徒と向き合い、学業に専念できるようサポートを行います。

学校によっては家庭訪問して生徒の悩みを聞き、保護者にはどのように子供と接すればいいのかをアドバイスするなど、サポート体制が手厚いのも通信制高校の特徴です。 

通信制高校のメリット 

次に、通信制高校のメリットについて確認してみましょう。 

“個人に合ったペースで学習を進められる”

ご説明したように通信制高校の学習は自宅学習が基本で、通学頻度は生徒が自分で選ぶことができるので負担を抑えて学習することができます。自宅学習と言っても、必ず自宅でしないといけない訳ではないので図書館など集中しやすいと思える場所で学習しても、昼間はアルバイトや学業以外に専念したいことをして、帰宅後の夜に学習するなど時間と場所を自由に決めることができます。

体調が優れないと感じたら、回復することを優先して遅れは体調が回復してから、自分のペースで取り戻せばいいので問題ありません。他の生徒と自分で比べる必要がないので、成績や進捗について焦りや劣等感を持つこともありません。ストレスを感じることなく学習に専念することができます。 

“サポート環境が整っている”

様々な生徒の学習面・心理面のサポートを行えるよう通信制高校は全日制高校よりもサポート環境が整っていることが2つ目のメリットとして挙げられます。個別指導や少人数制で一人一人の生徒に目が届くよう学習指導体制を整えた学校が多く、分からないことを先生に聞けるよう雰囲気作りにも力を入れている学校もあります。
学習内容も大学進学・高校卒業・中学校までのおさらいと、生徒の学力と進路に合わせた指導を受けることができます。

心理面では、スクールカウンセラーにいつでも相談できるようスクールカウンセラーの配置・カウンセリング室を設置するなどの環境整備が施され、通信制高校では生徒が不安なく高校生活を送るためのサポート環境が充実しています。 

“大学への進学も目指せる”

通信制高校は一般的に高校卒業資格取得を目的にしているため、大学進学に必要な学力を身に付けるのは難しいと言われることがあります。しかし、通信制高校は自由に使える時間が多いため、その特徴を活かして、得意科目よりも苦手科目に重点を置いて学習できるよう時間の配分をしたカリキュラムの作成や勉強に集中できるよう学校内に自習スペースを設置して、分からないことがあればすぐに先生に聞いて解決できるよう大学進学を前提にした学習指導体制が整えられた学校もあります。

有名大学への進学実績を数多く残している学校もあり、学校の選び方次第で志望する大学へ進学することは十分に可能です。 

通信制高校の学費 

学費の面でも、通信制高校と全日制高校には違いがあります。
全日制高校の学費は公立で年間40〜50万円、私立校だと70〜200万円近くになることもあります。
通信制高校の場合、公立で年間5万円前後、私立校では10〜80万円前後になります。通信制高校でも私立の場合、専門分野に特化したコースが用意されていると学費が全日制高校と同じくらいかかることがありますが平均すると全日制高校よりも安く経済的な負担を抑えることができます。

 通信制・全日制に関係なく一定の基準を満たすことで受け取れる就学支援金があります。就学支援金は世帯年収に応じて支援金額が異なります。この他に返済義務が生じるものの複数の奨学金制度があるので、条件に合うものがないか調べてみるようにしましょう。  

通信制高校のご紹介 

最後に当サイトでご紹介している通信制高校を8校について、ご紹介いたします。

“ヒューマンキャンパス高等学校”

高校卒業に必要な基礎学力を身に付けることだけではなく、生徒の夢を実現させるための4つのコースと100種類以上の職種を目指せる40を超える専門分野が設置され、各分野のプロから学べる学習指導体制が整えられています。 

https://chsevent.com/archives/schooldata/12361

“飛鳥未来高等学校”

担任制と個別指導によって、無理なく3年間で卒業できるよう学習サポート体制が構築され、60を超える姉妹校と連携して様々な専門分野について学ぶことができます。

また、95.2%という高い進路決定率も魅力の学校です。

https://chsevent.com/archives/schooldata/11760

“長尾谷高等学校”

大学進学・プロスポーツ選手を目指す生徒一人一人の夢に応じた学習ができるよう柔軟な教育システムを採用しています。

部活動や修学旅行など高校生活を楽しく過ごすための様々な活動にも力を入れています。

https://chsevent.com/archives/schooldata/12354

“奈良女子高等学校”

生徒が自発的に学習に取り組めるよう、きめ細かな指導体制に特徴がある学校です。

併設した全日制で指導を行うプロのパティシエやデザイナーによる体験学習も用意されており、卒業後の選択肢の幅を広げることが可能です。

https://chsevent.com/archives/schooldata/12381

 “日本教育学院高等学校”

生徒の能力や才能を引き出し、将来の夢を実現するための教育を目指す日本教育学院高等学校は、夢を実現させるために必要な学力を身に付けるだけではなく学校行事を通じて、人との触れ合いの大切さを伝えることにも注力しています。

 https://chsevent.com/archives/schooldata/12385 

“ECC学園高等学校”

総合教育・生涯学習機関ECCグループのスケールメリットを活かし、卒業をゴールとせず、その先の将来まで見据えた指導を行っています。生徒が自分らしくいられることを尊重した学習指導・サポート体制が充実しています。

 https://chsevent.com/archives/schooldata/11773

“松陰高等学校”

生徒の学力に合わせ、中学校のおさらいや大学進学に必要な学力を身に付けることができるよう個別指導を実践しています。生徒が自分のペースで学習できるよう各種学習教材を用意し、先生に気軽に相談できるよう雰囲気も大切にしています。

https://chsevent.com/archives/schooldata/12347 

“つくば開成国際高等学校 滋賀校”

3種類の登校スタイルが用意され、自分に合ったペースで学ぶことができます。

生徒の夢や目標に合わせた学習指導を行い、心理面では臨床心理士によるカウンセリングを受けられる体制も整えられており、不安なく学業に専念することが可能です。

https://chsevent.com/archives/schooldata/11867

まとめ 

通信制高校は全日制高校と異なる点が多いため、不安に感じることが多いかもしれません。
しかし、ご紹介したように学習面・心理面のサポート体制は全日制高校より手厚いことが多く、卒業資格に差もないため、進学・就職で不利になることはありません。自分のペースで学習したい、専門分野の知識や技術を学びたいと考えるのであれば、通信制高校に入学することをおすすめします。

今回、当サイトでご紹介している8校について簡単にご紹介しましたが、詳しく知りたいとお考えでしたら、合同個別相談会にご参加ください。学校から直接、話を聞くことで自分やお子さんに合う学校に出会える可能性が高まります。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。