通信制高校卒業後の就職事情とは?就活方法についても解説

公開日: 2024年11月13日 更新日: 2024年11月13日

通信制高校を卒業した後の就職は、全日制高校と比べて不利になるのか、不安に感じる方も多いかもしれません。しかし、通信制高校の卒業生も多くの業界で活躍しており、就職に向けたサポートも充実しています。本記事では、通信制高校卒業後の就職事情や、就活を成功させるための具体的な方法について詳しく解説します。自分に合った業界や職種を見つけ、希望の就職先を目指しましょう。

通信制高校の就職は不利なの?

出典:PIXTA

通信制高校は通学や学習方法が全日制高校と異なるため、就職活動で不利になると心配されがちです。しかし、通信制高校出身であることが直接的に不利になるわけではありません。

企業は多様な背景を持つ人材に注目しており、通信制高校で培った自己管理能力や学習意欲を評価することもあります。通信制高校の経験を活かし、自己PRでスキルや資格取得、実績を具体的にアピールすれば、就職活動でも十分有利に進めることが可能です。

通信制高校の就職率

出典:PIXTA

令和2年5月1日時点の文部科学省のデータ(※1)によると、令和元年度の通信制高校の就職率は23.1%(※1)で、全日制高校の17.2%を上回っています。この背景には、通信制高校の生徒がアルバイトや資格取得、インターンシップなどを通じて早期から社会経験を積む機会が多いことが関係していると考えられます。

また、企業が通信制高校の学生をインターンとして迎える事例(※2)もあります。こうした支援を活用することで、通信制高校の生徒も積極的に就職準備を進められるため、就職率向上につながっているといえるでしょう。

※1:“文部科学省「高等学校通信教育の現状について」PDF ”参照
※2:“株式会社プレマシード PRITMS公式情報”参照

就職しやすい通信制高校の選び方

出典:PIXTA

卒業後就職しやすい通信制高校を選ぶ際には、就職支援体制が整っているかを確認することが大切。キャリア相談や企業との連携が活発な学校を選ぶのがポイントです。

また、資格取得支援やインターンシップの機会を提供している学校では、職場経験を通じて仕事の理解を深められます。就職サポートがある学校を選ぶことで、就職活動時にアピールできる実績が増え、採用への一歩を踏み出しやすくなるでしょう。

面接や履歴書で通信制高校卒業と伝えるべき?

出典:PIXTA

面接時は、通信制高校出身であることは隠す必要はありません。「自己管理能力がある」といった強みとしてアピールできるためです。

また、通信制高校で得た経験が就職後にどう役立つかを具体的に説明することで、面接官に前向きな印象を与えることもできます。自分の学び方や進路選択を正直に伝えれば、企業側も採用を検討しやすくなるでしょう。

「なぜ通信制高校を選んだのか」と聞かれたときの回答例

出典:PIXTA

面接でよく聞かれる質問の1つに「通信制高校を選んだ理由は?」があります。この質問に対しては、ポジティブな視点で理由を伝えることがポイントです。

ここからは、回答例について解説していきます。

資格の取得やスポーツとの両立

資格の取得やスポーツとの両立のために通信制高校を選んだ方は「資格取得のために時間を調整し、卒業時には複数の資格を取得できました」といった具体例を交えて話すのがポイントです。

企業は、時間を効率的に使いながら目標に取り組む姿勢を評価します。自己管理能力や努力を続ける姿勢が伝わりやすくなるでしょう。

アルバイトとの両立

アルバイトと両立するために通信制高校を選んだ方は「学費を自分で負担しながら学びたいと思いました」「社会経験を積むためにアルバイトを選びました」というように、アルバイトを通して得られるものは何かを伝えるのがポイントです。

このように説明すると、責任感や目標に向けて努力する力が伝わります。また、アルバイトで学んだコミュニケーションやビジネスマナーが、就職後の仕事にも活かせることをアピールするのも効果的です。

人間関係や体調面がきっかけ

人間関係や体調面の配慮から通信制高校を選んだ場合も、前向きな伝え方が大切です。

「環境を変えることで学業に集中できました」「自分に合ったペースで学習を進めて、成果を上げられました」といった具体例を挙げると、自己改善や目標に向けての努力を示せます。

この経験は、困難を乗り越える力として、企業にも好意的に受け入れられるでしょう。

通信制高校の就職は不利ではない!

出典:PIXTA

本記事では、通信制高校卒業後の就職について解説しました。通信制高校を卒業しても、就職で不利になることはありません。大切なのは、就職率や全日制高校との違いを理解し、自分に合った業界や職種を見つけることです。さらに、専門学校やサポート校を活用することで、就職のチャンスを広げることができます。通信制高校で得た経験を活かして、あなたの理想の未来を築いていきましょう。